「本当によかった・・・生きてたんだね・・・!」久しぶりにリュカに会えた。それだけで嬉しい。
ずっとずっと、この10年あんたのことだけ考えてたよ。絶対に生きてるって、信じてた。
やっと会えたね。でもリュカは・・・結婚相手のために指輪を探してる、なんていうから。
そりゃ、恋人の1人や2人くらいできたんでしょうね。
私だって、何度も告白されてきたよ。
でもね、全部断ったんだよ。
だって・・・私の心の中には、いつもリュカがいたから・・・。
「ビアンカ、どうしたの?」
覗き込んでくるリュカの笑顔が、愛しくてたまんないよ。昔から優しいよね。
私の顔・・・涙でぐしゃぐしゃなんだもんね。
こらえようと思っていたのに、私は涙さえもコントロールできないみたい・・・弱いなぁ、私。
大丈夫だよ、って何度も首を振って、いっぱい息を吸い込んだ。
ねぇ、この気持ち・・・知らなくていいから。
だからせめて・・・
「私もその指輪を見つけるために、お手伝いするわよ?」
せいいっぱいの言い訳。
また昔みたいに一緒に旅できるだけでいいんだ。
好きだったよ誰より
主ビアのあのシーン。