勘違いな男の子
「、昨日宿屋でテレビ見てたでがすか?それでモンスターバトルロードって番組がやってたんでがすが」
「えへへ。気にしないで」
「ま、しょうがないでがすよ。みんな忙しいんでがすよ。あ、ところであのゴールドマンの戦いが・・・」
「アッシちょっと酒場に行ってくるでがすよ!」
「・・・」 が飲んでいたコーヒーを口からぶっ放し、おどおどしながらククールに顔を向ける。
「俺だけかと思ったけど、隣りにいたバニーちゃんも え〜っっ何コレつまんないっ★ て言ってたからさ。
「つまりだな・・・。の感性は・・・その・・・おっさんなんじゃないか?」 がすかさず耳を塞ぐ。 ていうか、男どもにそんなこと思われてるって一体・・・。 「でもなんかさ・・・胸の中でイライラするっていうか・・・嫌っていうか・・・こう今までに感じたことなくて・・・! 感じたことのない気持ち。それに対して、わけがわからず自分に怒る。 「だからお前はが好きで、仲の良いヤンガスに嫉妬してんだよ。 図星だった。がいなくなるのは嫌だ。 「・・・うん・・・・・・」
ぽん、と頭を叩くククールに、はさっきよりも、胸の中の怒りが少しだけ和らいだ気がした。 「ね、ちょっと入ってもいーい?」
女性独特の高い声とともに、部屋のドアをノックする音が聞こえる。
「?どうぞ」
ヤンガスがいないことを、は思い出す。そしてもいない。 「ゼシカッ!、どこに行くって!?」 酒場に行くと言ったヤンガスと。最近二人の仲は良好。もしかしたら・・・もしかしたらだが!何かあるかもしれない。 「何かあったの?それでヤンガスは?」
「「まあ待て待てはやまるな。ちょっと様子を見てみようぜ」
「っぷー!!またモリーでがす」
とヤンガスは、酒場に置いてあるテレビに向かって、二人で会話している。
「な・・・なあんだ!!ただ会話してただけかあ!もう!心配したじゃないか」 「「おお!?」」
「なに?二人とも驚いた声だして」 ゼシカが慌てた様子で、とヤンガスのいる方向を指差した。 「ぎゃっぎゃーーー!!!ヤンガス!」 が絶叫の声で二人の背後に立ち名前を呼ぶと、とぼけた表情で振り向いた。 「へ?じゃないよ!!!何キスしようとしてるわけ!?だいたい二人で一緒に酒場なんか来たりして!!」
「・・・ああそっかそういうことか!、勘違いしてるよ」 ヤンガスの顔がショックを受けているようにも見えた。
「なん・・・なんだなんだそっかあ!!だよね・・・!ごめん、なんか早とちりしちゃって」
「?なんかわかんないけどよかったねぇ」
「あーなんかもう初々しいわねこの二人!」
ヤンガスとは、なんか追いかけっこしてる。 「うふふ、良かったわね」 5人の微笑ましい光景は、とてもじゃないけどバックが酒場・・・というのは、似合わなかった。
あとがき 今回はヤンガスとヒロインをいちゃつかせてみた。それに主が嫉妬・・・! 2008.08.15 UP |